ヴィクトリアン キューバンマホガニー メタモルフィック カービングステップチェア アンティーク家具・照明の専門店｜デニム アンティーク ファニチャー
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HC0500
イギリス
1880年代 ヴィクトリアン キューバンマホガニー メタモルフィック カービングステップチェア
| サイズ |
幅 450mm 奥行 460mm 高さ 860mm 座面高 430mm ※ 詳しいサイズは、こちら | |||
アンティーク家具・照明の専門店「デニム アンティーク ファニチャー」へようこそ！当店ではチェアやテーブル、キャビネットなどのイギリス（英国）アンティーク家具やランプ、シャンデリアなどのフランスアンティーク照明を低価格と安心品質で全国へお届けしております。
Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
今から何と!1世紀半前!!
19世紀後半、“レイト・ヴィクトリアン”のイギリスで製作された、
フォールディングステップ(折りたたみ式はしご)チェアです。
幻のアンティーク、”ステップチェア”。
・・デニムにおいても、これまでに2、3点しか入荷したことのない、
とても珍しい英国アンティーク・コレクション。
19世紀半ばから20世紀前半の実用骨董として、稀に発見されることのあるアイテムです。
大体のステップチェアは、座面を支点として、椅子の状態から背もたれが
前へ大きくお辞儀するように2つ折りされる構造。
2つ折りされた状態では、2～3段の踏み段のついた脚立へとメタモルフォーゼ(変身)する、
という、文字通り、ステップ&チェアの機能を持つ、当時のアイデア家具になります。
アイデア家具、などというと、ちょっとキワモノ的な印象を持ってしまうかもしれませんが、
結構、椅子にしても、脚立にしても、どちらも普通にしっかりと使えるスグレもので、
どっちつかずの中途半端な使えない家具ではありません。
これはあくまで個人的な憶測ですが、最初は図書館や公営の資料館など、
天井いっぱいまで書棚のある高い室内空間で使用するために考案されたのではないかと思います。
高い棚位置にある書籍を手にとるには脚立や踏み台が必要になりますが、
例えばちょっと資料を手に取って、少し深く読み込みたいなと思えば、その場で腰を下ろしたくなるもの。
脚立そのものを椅子代わりにしても良いですが、当時の図書館へ行くような紳士淑女であれば、
きちっとした身なりをしていたでしょうから、土足で登った踏み台に腰掛けるのは、
ちょっと気が引けるし、なんて、考えたんだろうと思います。
かといって、椅子を踏み台代わりに置いておいても、座面に土足で登るのは気が引けるし、
何よりも座面の高さ分までしか、手が伸びない。
まあ、脚立と椅子を2つ置いておけば済む話ではありますが、
狭い場所には1台置けば済むように、進取のクラフトマンが知恵を絞って
このようなひっくり返しの一人二役構造を考案したんじゃないかな、・・なんて、妄想しています。
でも筆者的には、このステップチェアには大きな謎が一つ。
それは、デザイン的にはいろいろありますが、ステップチェアは構造がみな似たり寄ったり、
というか、ステップチェアの構造は基本一つしかないこと。
おそらく200年は前に誕生していたであろう、このメタモルフォーゼ構造。
他の家具の例からすれば、いろいろな構造のバリエーションが考えられていてもおかしくなかったはずです。
筆者がたまたまこの構造のステップチェアしか見る機会がなかった、といえばそれまでですが、
それにしても、文献などで見ても、この構造しか見ることがないんですよね。
しかも、今でも中華製などでこのステップチェアのコピー品が販売されているのですが、
それさえもやはり同じ構造をしています。
まあ、現代品はさておき、当時の先端かつ基幹産業でもあった家具業界で、
膨大な数の職人がいたにもかかわらず全く誰一人、別の構造を考えなかったなんて、
ちょっと信じられないですね、とっても不思議。
この構造に至るまでの過渡期的なアイテムがあっても良さそうですし、構造変更をしたアイテムすらない、
ってことは、最初から完成されたこの構造で出来上がっていた?ということになりますね。
もしそうなら、たった一人の人物によって、この構造が開発されたということ?
・・よく考えると、これって驚くべきことではないでしょうか。
イギリスの名もなきクラフトマンが、200年以上にも渡って変わることのない、
唯一無二の構造を持つ機能家具を考案した、と?
もしかすると、イギリス国内の古い郷土館などに、その人の名が残されているのかもしれませんが、
一般的な家具業界には、「誰が考案した」などという言い伝えはありません。
・・う～ん、これって、まさに「無銘の名作椅子」ですね。
ちょっと与太話が長くなってしまいましたが、
まさに格式ある英国の公的な図書館の室内に置かれている姿がぴったりの、
こちらのステップチェア。
何がすごいって、椅子の姿はどう見ても英国式のホールチェアにしか見えない、
脚立の姿も、普通の木製の脚立にしか見えない。
でも、それぞれが、それぞれの役目をきっちりとこなしています。
これほど構造設計とデザインが見事に調和している椅子を、筆者はかつて見たことがありません。
そんな機能性家具でありながら、なんと、素材はかの銘木、”キューバン・マホガニー”。
キューバン・マホガニーといえば、博物館にあるような、
古いバイオリンなどの弦楽器にも使用されていた逸材。
現代最高の家具材、ともいわれるホンジュラス・マホガニーが普通材だった時代に、
最高と称えられた銘木が、贅沢にも総無垢で使用されています。
背もたれの彫刻も見てください。
これ、モールドの張り込みではありませんよ。
きっちりと、無垢板の削り出しです。
そして、座面の無垢板は、華やかな赤みが美しい、マホガニーのリボン杢。
はしご段の板、1段1段にさえ、その稀代の杢は彩られています。
一体、誰が製作し、どんな場所で使われていたのか、
・・想像しているだけでお酒の肴になってしまいそうですね。
こんな魅惑的な椅子(いえ、はしご?)、長く椅子を見続けてきた筆者でも、
おそらく生涯記憶に残る椅子(はしご?)の一つになろうかと思います。
幸いなことに、そのチェアメーカーについては、メーカープレートにより、確認することができています。
ノートンNorton & Co., LTD.(LATE MARRIS & NORTON)。
1875～1889年、イギリスのバーミンガムにあった名門の家具工房です。
ネットなどで調べて見たところ、教会や公営施設など、主に上級の場所で使われる家具を得意としていたようで、
現存しているノートンの家具は、世界的なオークションハウス、”クリスティーズ” でも
かなりの高値で落札実績がありました。
アンティークの高級ブランド家具といえるクラスでしょう。
もしかすると、このノートンこそが、このメタモルチェアを考案したのかも?
デザイン、マテリアル、クラフトマンシップ、ヒストリー、そしてプレミアム性、いずれの点においても、
ここまでパーフェクトなアンティークチェアは珍しい。
しかも、デニムの渾身を込めたメンテナンスにより、完璧なコンディション!
超一級の高級骨董とご案内させていただきます。
デニムがお勧めできない理由はどこにもありません・・。
(Buyer/YM)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
1880年頃製作の英国家具の名品、”ステップチェア”です。
華やかな赤みのある躯体が美しい椅子です。
中米のスペイン植民地から輸入した最高級のスパニッシュマホガニー材は、
150年という歳月にもかかわらず、反りやゆがみを一切見せておりません。
現代の最高級材、ホンジュラス・マホガニーと比較しても、圧倒的に赤みが強く、
杢にも力強さと味わいがある。
おそらくは、スパニッシュ・マホガニーの中でもキューバン・マホガニーで間違いないものと思われました。
その素材品質は、つくられた当時の、そのままの端正なフォルムを
21世紀の現代においても、正確に維持しています。
そして、背もたれを前方にお辞儀させるとステップ台に変身する、というからくりも、
非常に高い精度を保って、未だに実用状態にあります。
ハンドメイド中心の時代にこれだけの精度で製作できるスキルもまた、
状態の良さを支えている一因です。
誇らしげに、自社工房のメーカープレートを、2つも、
椅子時の棚板裏に1つ、脚立時のステップサイドに1つ、と設置されています。
製作は、当時の名門家具メーカーと名高い、ノートンNorton & Co., LTD.(LATE MARRIS & NORTON)社製。
納得の製造品質です。
素材品質、そして製造品質が良かった一方、また置かれていた環境も恵まれていたのでしょう、
入荷時からとても良い状態にありました。
しかしながら、「味」といえば「味」の範囲内ではありますが、
黒光りしたその木肌の色つやは、「味」というには、ちょっとアンティーク感が強すぎるかな、
という印象もありました。
このままの雰囲気を維持させるか、それとも本来のマホガニーの彩りを再生させるか、
悩ましいところで、それはどちらの方向性を選んでも間違いではないでしょう。
なので、これはもう修復士の個人的な好みの判断になってしまいますが、
ここではどうしても、その銘木キューバンマホガニーの木肌を再生させたい欲求にかられてしまいました。
ということで、今回の入荷では、150年前の生まれたときの姿に再生すべく、
外観のメンテナンスを中心に、構造面までフルメンテナンスをさせていただくことにいたしました。
まずは構造点検から。
構造上、形状の精度維持が非常に重要なポイントですが、
素材の良さもあり、各部チェックしたところ、全く問題点はありませんでした。
構造設計、製作精度、接合の技術が秀逸であることは、
グラつき、ガタつきをほとんど見せていないことからも良くわかります。
とはいえ、持って生まれた問題として、ちょっと残念な点がないわけではありません。
まず躯体が贅沢にも重厚な総無垢であることの反面、ちょっと重いかな、という点。
しかも構造的に部品点数が多いため、普通の似たタイプのホールチェアと比較しても、
やや重く感じられました。
まあ、重い分、椅子時の設置には安定感がありますので一概に欠点とは言えませんが、
脚立は一般的にものをとる場所まで手にもって移動させると思いますので、
そうした場面ではちょっとおっくうになるような気がします。
もうひとつは、椅子時に、両端の小さな「くわ」型の真鍮フックをいちいち左右2か所固定する必要がある点。
別に、フックをかけなくても問題はありませんが、持ち上げたりする際には、
躯体がぶらぶらと2つ折りになってしまいますので、やはりその都度、フックをかけておくのがベスト。
これも、メタモルさせるにはちょっとおっくうだな、と思われる点でした。
まあどちらも、こういう「あばた」もアンティークの「えくぼ」的なものかな、と思う程度なんですけどね。
念のためレベルには締め直しを行い、よりしっかりとした剛性感が再生されました。
まだまだ、これからも今後100年は維持できる印象です。
そして仕上げの塗装工程。
まず、背当ての非常に細やかで立体的な彫刻に、しっかりとチェックしましたが
欠損などのダメージは確認できませんでした。
造形的に問題のないことを確認した後、150年間積み上げてきた木肌の黒っぽいスス汚れを削り落としていきます。
このチェアの修復工程で一番の重労働。
1日半がかりの大仕事になりましたが、その甲斐もあり、
とても美しい赤みのある銘木マホガニーがあらわになりました。
サンディングを終了した後は、塗装のために一旦、背側と脚側に分解。
いよいよ仕上げの塗装作業です。
このままワックスで仕上げるのが19世紀風かとは思いますが、
さすがに150年という歳月は、木地にシミや色ムラなどをもたらしていますので
そのまま、というわけにはいきません。
しかしながら、ステインなどで着色することはせずに、琥珀色のニスの色合いだけで塗装をしていきます。
その結果は・・お写真をご覧ください。
見事なレッドマホガニーに色付きました。
独特の繊細なリボン杢もきれいに出ています。
繰り返し言いますが、一切の色付けはしていませんよ!
ちなみにニスは19世紀当時から使われている、英国直輸入、天然樹脂製のシェラックニスで仕上げています。
最後は、名工のメーカープレートと金具類を磨き上げて完成です!
尚、仕上げた後でちょっと気が付いたご留意点が1つ。
椅子としてもステップ台としても実用的には全く問題ないのですが、
椅子の時には、後ろ脚に横板となる接地面がありますが、ここは地面と接していますので、
当然ですが、こすれて擦り傷が付いてしまうんですよね。
でもこの面は、ステップ台にすると天板にあたるトップ面に来てしまいます。
そうすると、擦り傷がちょっと気になるんですよね。
ですので、このトップ面には四隅に目立たない程度の小さなフェルトマットを貼らせていただきました。
これは傷つき防止ですので、できればつけておいていただいた方が良いと思います。
一方で、ステップ台にした際、今度は椅子の両肩にあるギボシ(球形の飾り)が接地してしまうため、
やはりこの部分には擦り傷が付くと思われます。
さすがに見た目上、ここにフェルトマットはつけられないので、ステップ台にした時には、
できるだけ引きずらないように気を付けていただければと思います。
まあ、多少の擦り傷程度でしたら、ワックス塗布で消えてしまいますけれども。
以上、これほどの超A級、高級骨董ですので、時間をかけて丁寧に、
隅々まで手抜きなくメンテナンスいたしました。
お届け前には塗装の完全乾燥を待って、天然蜜蝋ビーズワックスで磨き上げてお送りいたします。
お探しになってもなかなかお目にかかれない椅子ではないでしょうか。
ぜひ後世へ残していっていただける次のオーナー様、お待ちしております。
(Restorer/MS)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
とても珍しい高級アンティーク、
マホガニーのボディが華やかな、無銘の名作椅子 ”ステップチェア” です。
椅子型のハシゴ、はしご型の椅子?といってしまえばそれまでですが、
非常に精密で高度なデザイン設計、プロの方ならお分かりかと思いますが、
そう簡単に作れるものではありませんよ。
究極のハンドメイド品、ともいえるつくりの良いステップチェアですが、筆者的に何が素敵かって、
現代の脚立式スツールなどと大きく違うのは、このステップチェアは、
踏み台として脚が乗る部分には、絶対に椅子の座として座ることがないように作られていること。
何とも、礼儀をわきまえていておしゃれではありませんか。
しかも、その躯体を構成している素材は、19世紀ヴィクトリアンの最高級銘木、
キューバン・マホガニー製、という素材品質。
デザインもかわいいし、実用性もあるし、礼儀正しいし、木の宝石だし・・。
筆者も検討中です。(笑)
「椅子」としては普通にしっかりした作りで、安定感、安心感があります。
「脚立」としての使用でしたら、椅子の座面に乗るだけでは届かない、
高い所の物を取る時に使うのが本来の使い方。
椅子の背もたれの高さ、86cmの高さまで登ることができますからね。
かなり高いところまで手が届きます。
そんな機能的な実用アンティークではありますが、もちろんそれだけではもったいない!
ディスプレイ台として観葉植物を置いてみたり、フラットな座面なので文庫本専用の本棚として、
あるいはプチサイズのサイドテーブル、脚立にしてちょっとしたカウンタースツールなど、
考えれば様々な使い方が出来る事と思います。
拡張性抜群のインテリア、皆様はどんなお使い方を想像しますか?
ナチュラル系やヴィンテージ系のインテリアでも、フォーマルやモダンでも全く違和感のない、
優れたインテリア性も必見。
マホガニー家具でお部屋を統一されてらっしゃる方には、きっと違和感なく馴染み、
良くお似合いになると思います。
お店でのディスプレイ、ホテルなどの商業空間のアクセントにもぜひご活用ください!
探してもまず見つけることのできない希少な商品ですので、
ぜひこの機会をお見逃し無く、ご検討ください!
(Sales/YM)
★EXTRA PHOTO
↑椅子時にぶらぶらしないよう、付属のフックで固定しておきましょう。
↑トップ面の四隅に、傷つき防止のフェルトを貼っています。擦り傷など気にされなければ剥がしても問題ありません。↓
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スペック表
※各項目の文字をクリックするとその項目の説明ページにジャンプします。
| 商品基本情報 | ||||
| 品名 | ヴィクトリアン キューバンマホガニー メタモルフィック カービングステップチェア | |||
| 品番 |
HC0500
|
管理番号 | LC38-9_1202 | |
| 販売価格（税込） | 148,500 円 | 在庫数 | 0 | |
| サイズ |
幅 450mm 奥行 460mm 高さ 860mm 座面高 430mm ※サイズは椅子形態時のサイズです。 ※ステップ時のサイズは幅450ｍｍ×奥行400ｍｍ×高さ860ｍｍです。 | |||
| 送料ランク・重量 |
Bランク 送料目安：4,400円～7,040円
（沖縄 10,010円）
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
| 商品分類 | クラス | |||
| デザイン | ||||
| ユース | ||||
| ランク | ||||
| カテゴリ |
椅子/Chair
＞ サロンチェア/ホールチェア
家具/Furniture ＞ その他の家具 無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection ＞ 無銘の名作椅子 |
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| 商品プロフィール | ||||
| 原産国 | イギリス | 年代 | 1880年代 | |
| メーカー | デザイナー | |||
| 主要素材 | ||||
| 主要素材の材質 | ||||
| 主要素材の等級 | ||||
| 商品の無垢率 | ||||
| カラー | ||||
| 塗装・仕上げ | シェラックニス仕上げ | |||
| その他素材 | ||||
| その他の素材のカラー | ||||
| メンテナンス状況 | ||||
| コンディション | 傷の程度 | |||
| 目立つ傷 | ||||
| 交換・改造 | ||||
| 実用性 | ||||
| 商品プロフィール | ||||
| 原産国 | イギリス | 年代 | 1880年代 | |
| メーカー | デザイナー | |||
| 主要素材 | ウォルナット | |||
| 主要素材の材質 | 無垢材 | |||
| 主要素材の等級 | Ｓ級 | |||
| 商品の無垢率 | 90％以上 | |||
| カラー | ダーク系 | |||
| 塗装・仕上げ | ||||
| その他素材 | ||||
| その他の素材のカラー | ||||
| メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
| コンディション | 傷の程度 | 少ない | ||
| 目立つ傷 | 少ない | |||
| 交換・改造 | 少ない | |||
| 実用性 | あり | |||
| 商品評価 | ||
| デニムの総合評価 | ||
| 商品評価 | ||
| デニムの総合評価 | Ｓ | |
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商品数：0点
合 計：0円
