LC0208 オーストリア 1890年代 トーネットTHONET Original ベントウッドロッキングチェア ♯7027
サイズ | 幅 575mm 奥行 1140mm 高さ 1050mm 座面高 480mm 肘掛高 620mm 座面奥行 450mm 座枠高 470mm |
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Outline/商品の概要(仕入担当者からのコメント)
とても貴重なコレクションピースが入荷いたしました。
今から1世紀以上前、オーストリアで製作された、
旧トーネット社ThonetオリジナルのベントウッドロッキングチェアNo4、
それもかなり古い時代の大変希少なモデル♯7027になります。
こちらはイギリスアンティークとして入荷してまいりました。
トーネットのロッキングチェアといえば、かのパブロ・ピカソPablo Picassoも愛用した歴史ある名作椅子。
アンティークファンなら垂涎のお品でしょう。
ピカソが愛用していたのは、トーネット・ロッキングチェアシリーズNo22、♯7022。
No22はもっとも古いNo4より派生したモデルで、脚元を支えるリングがNo4が2つあるのに対して、
No22はリングを1つにして、全体の奥行きを短くしたモデルです。
そしてこちらのロッキングチェアこそが、そのピカソが愛用していたNo22のマザーモデルである、No4!
トーネット社のアンティークロッカーといえば、マーケットで流通しているモデルのほとんどがNo10です。
かなりのトーネットコレクターの方でも、オリジナルのNo4を実際に見たことがある方は、
ほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか?
こちらのモデルはクラシックトーネットのロッキングチェアシリーズ、オリジナルNo4のモデルコード♯7027。
最初期のNo4♯7004のフォルムを全体に奥行きを少し短くしたモデルで、
行ってみればピカソが愛用していたモデルのダブルリング版、といったところです。
入荷時のコンディションも非常に良く、メーカーラベルもしっかり判別できるほど残っており、
イギリス人のトーネットコレクターが所有していたものと思われます。
※実際に ”1985年にアンティークディーラーより「19世紀もの」として入手した” というイギリス人コレクターのメモ書きが座面裏にはさんでありました。
もちろん、そのトーネットのラベルは1880年代から1920年ごろまで使われていた、旧体ラベル。
ほぼ間違いなく19世紀のオーストリア工場時代に作られたロッカーであると推定できます。
ちなみにNo4ロッキングチェアは、♯7004は1920年ごろには生産が終了し、
こちらの♯7027については1940年ごろまで作られていたようです。
第二次大戦後には、ベントウッドロッキングチェアの生産はNo10♯7028のみに集約されることとなってしまい、
それ以外のロッキングチェアシリーズは、アンティークでしか見ることができなくなってしまいました・・。
そもそも、このロッキングチェアの製作には8mもの長さのブナの直材が必要で、
そのようなブナ材が安定的に確保でき、かつ、技術的にも難易度の高い
このような曲げ木椅子を量産できたことの方が奇跡的だった、ということができるかもしれません。
余談ですが、数年前、ドイツ・ゲブルダートーネット社製♯7001の初代ロッキングチェアレプリカが
壮大な復刻プロジェクトによって製造され、某家具屋さんで発売されましたが、
そのお値段、何と149万円!
う~ん、もともとベントウッドチェアは19世紀に開発されたハイテク家具なのですが、
旧来の家具製作のような製造に特殊技能が不要、というメリットで大量生産を可能にし、
王侯貴族の専売特許だったロッキングチェアのような高級家具が庶民の手の届く価格になった、
という点で画期的だったのです。
それがこのような事態に・・。
今や、本家本元のベントウッドファニチャーは、家具界の“ロールスロイス”というべきですかね・・。
(Buyer/AY)
Condition/商品の状態(修理担当職人からのコメント)
1890年ごろの貴重な旧トーネット社オリジナルのベントウッドロッキングチェアNo4♯7027です。
コレクションの写真集などでは見たことはありましたが、
正真正銘の本物のNo4を目にするのは初めてだったので、超・感動です。
噂の”ダブルリング”はこういう構造になっていたんだ、と初めて知りました。
素材は良質なヨーロピアンビーチです。
現代のNo10ロッキングチェアと比較すると、少し細めのフレームのように見えますが、
非常に硬く、きめが細かくしっかりとした強度を感じます。
やはりアンティークの時代の西洋ブナはひとクラス上だったようですね。
艶からして全く違います。
コレクター所有のコレクションアイテムだったようで、状態はとても良いコンディションでの入荷でした。
コレクターの方が気になる座裏のペーパーラベルも、6割程度は残っていて、
はっきりと19世紀トーネット社の旧ロゴ体であることが確認できます。
入荷時、塗装の劣化はあったものの、構造的には大きなグラつきや目立った傷も無く、
100年以上も経過している事を考えればとても優良なアンティークでした。
目立ったはじけ(曲げ木の割れ)もほとんどなく、特筆すべき破損は全くありませんでした。
シートはそう古くない時代にクッション座面に交換されたものと思います。
もともとはケインシートだったのかもしれませんが、当時より板座や布座がオプションで選べていたようですので、
もともとクッション座面だった可能性もあります。
まあでもそれは、はがしてみてはいないので定かではありません。
座面生地はやや擦れなどの使用感はあるものの、切れ、破れなどもなく、
座の底ベルトも少々の伸び程度で、まだ実用が可能な状態でした。
お張替えはいつでもできますし、
このきれいなワインレッドのモケット座面がとても良い雰囲気を作っているように思えましたので、
現状をきれいに清掃して再利用する事にいたしました。
※お張替えをしてお届けすることも可能です。
別途有料作業になります。
さて、まずは木部の修復。
すべての作業の工程最初に構造的なリペアをしておきます。
こちらの個体はベントウッドにつきものの急カーブの外側の裂け目も比較的少なく、
それほど手間もかかりませんでした。
それでも若干はねていた部分はクランプでしっかりと締め直しをいたしました。
フレームには十分な強度があり本体のねじれも少ないようです。
現状安心して実用いただける状態です。
基本的にベントウッドチェアは組立型のノックダウン式ですので、接着剤は極力使用せず、
ボルトやネジの増し締めでフレームの緩みを締め直すことができます。
構造補修の後は座面のクリーニングです。
塗装の前にクリーニングを済ませておかないと、クリーニング剤でせっかくの塗装面を痛めてしまうこともありますからね。
座面の再利用にあたってはしっかりと清掃をしておきます。
まず埃をたたき出した後は水でぬらしたタオルを固く絞り、表面的な汚れや、水溶性の汚れを落とします。
合わせてクリーニングフォームを使用し汚れを浮かしたのち、
専用クリーナー「CR0307 HOWARD Naturals アプホールスタリークリーナー 」を使用し、
水では溶けにくい油分を含んだ汚れを除去していきます。
サッパリと汚れがとれて清潔感のある状態になったと思います。
これで気持ちよくお使いいただけます。
そして最後は塗装のリフレッシュ。
先にクリーニングした張地面はすべてマスキングし、
せっかくきれいになった座面を汚さないように気を付けながら作業を行います。
古いベントウッドチェアは杢目がきれいなので、古い汚れた塗装面はすべてはぎ取ることにいたしました。
素晴らしいデザインである反面、この入り組んだデザインのために塗装剥離の作業は大変。
結局、一日がかりの作業となりました。
隅々までしっかりと、ひっくり返しては裏の裏まで、
木部のクリーニングも同時に丁寧に行っております。
生まれたままの状態に戻した後、英国製のオイルステインでダークブラウンに塗装し、
天然樹脂製のシェラックニスでアンティークフィニッシュいたしました。
頑張ってはがしただけあって、その仕上がりはピカピカのつやつや。
さすがに最良質なヨーロピアンビーチ材が採れていた19世紀もの、といったところです。
締めは全体を英国直輸入、天然蜜蝋ワックスで磨き上げて仕上げます。
これから一生を共にする中で、マメにワックスをかけていっていただければ、
その艶はより一層、味わい深いものとなっていくことでしょう。
これほどの希少なコレクションアイテムが、これほどのコンディションで存在するなんて、
ちょっと信じられないほどのコレクションピースです。
ミュージアムピースと呼んでも言い過ぎではないと思います。
アンティーク上級者様の一生もののパートナーにふさわしい実用アンティークです。
担当職人から自信を持ってお奨めさせていただきます。
(Restorer/AY)
Impression/当店の評価(お客様担当からのコメント)
かつてピカソがこよなく愛し、そしてその後も多くの人々に愛されてきたロッキングチェアです。
世界で最も著名なロッキングチェア、と申し上げても過言ではない名作椅子です。
その価値は将来、確実に評価されるべきものと思っております。
デザイン、コンディション、プレミアム性、いずれも3拍子揃って
良質なコレクションアイテムと評価しております。
ぜひ次の世代へと引き継いでいっていただきたいものです。
ぜひこの機会をお見逃しなく!!
(Sales/TJ)
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商品基本情報 | ||||
品名 | トーネットTHONET Original ベントウッドロッキングチェア ♯7027 | |||
品番 |
LC0208
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管理番号 | LC30-4_0602 | |
販売価格(税込) | 199,800 円 | 在庫数 | 0 | |
サイズ | 幅 575mm 奥行 1140mm 高さ 1050mm 座面高 480mm 肘掛高 620mm 座面奥行 450mm 座枠高 470mm | |||
送料ランク・重量 |
Dランク 送料目安:10,945円~19,525円
(沖縄 29,095円)
らくらく家財宅急便による配送になります。 ※ 同梱可能な複数商品の送料はご注文後に別途お見積りをご提示いたします。 | |||
商品分類 | クラス | |||
デザイン | ||||
ユース | ||||
ランク | ||||
カテゴリ |
椅子/Chair
> ラウンジチェア/ロッキングチェア
無銘の椅子コレクション/Premium Chair Collection > ベントウッド/トーネット |
商品プロフィール | ||||
原産国 | オーストリア | 年代 | 1890年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ||||
主要素材の材質 | ||||
主要素材の等級 | ||||
商品の無垢率 | ||||
カラー | ||||
塗装・仕上げ | ステイン・ニス・ワックス仕上げ | |||
その他素材 | ||||
その他の素材のカラー | ||||
メンテナンス状況 | ||||
コンディション | 傷の程度 | |||
目立つ傷 | ||||
交換・改造 | ||||
実用性 |
商品プロフィール | ||||
原産国 | オーストリア | 年代 | 1890年代 | |
メーカー | デザイナー | |||
主要素材 | ローズウッド | |||
主要素材の材質 | 無垢材 | |||
主要素材の等級 | S級 | |||
商品の無垢率 | 90%以上 | |||
カラー | ダーク系 | |||
塗装・仕上げ | ||||
その他素材 | 布 | |||
その他の素材のカラー | 赤系 | |||
メンテナンス状況 | フルメンテナンス | |||
コンディション | 傷の程度 | 年代なり | ||
目立つ傷 | 年代なり | |||
交換・改造 | あり | |||
実用性 | あり |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 |
商品評価 | ||
デニムの総合評価 | S |
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